1620年に清教徒の連中がこの大海原の果てにある、未開の地にやってきた。
その年は、様々な理由で仲間達が、バタバタ死んでいった。
さらに翌年生き残った連中が生存を懸けて農作業に精を出す。
幸いその年は天候に恵まれて、麦やらトウモロコシが大収穫だった。
したがってその恵みに対して、囁かな食事会が促された。
それが ”Thanksgiving Day”の始まりになる。いわゆる感謝祭である。
それがアメリカのパイオニア精神のはじまり。開拓者から現在に至る、ここの国の人達のスピリッツ、意志はこれが由来になる。
想像してみれば、過酷な話だ。
母国のイギリスから半ば、異端として追い出されるようにして、この地に着きインディアンの撃を喰らい、謎の伝染病でバタバタ仲間は死んでいく。
ようやく、どうにかインデアンの連中と仲良くなり、初めてに近い農作業でその冬を越すことの出来る収穫を手にした時の、生きる喜びを知った、彼らの気持ちは容易に想像がつく。
その時、生き延びた奇跡に、神の存在を感じたに違いない。
さらにそれから数世紀さかのぼり、ニューヨークの移民時代の到来である。
一般の人達が容易に往来できるようになった。
近代化の波と、それまでの統治者達又は植民地政策に対する、反旗をひるがえした、一般の人々による意識開花の世界的なムーブメントのはじまりでもあった。
したがって、領土拡大と急成長、労働者募集、ゴールドラッシュ、自由の国、新生アメリカは、それまでのしがらみから開放されたい人々の心を捉えたのである。
そして移民の一世たちは、自分が生まれ育った故郷を捨て、親戚一同から工面してもらったお金で、やっと船の三等室チッケットを買い、同じ想いを胸にした連中と飯と床を一緒にしながら、将来の夢を夜通しじゅう語ったに違いない。
初めて見る海も見慣れてきた頃、陸が見え狭いベラザノ海峡を越えた時に、初めて見る巨大な女神像が目の前に現れるのである。
写真もまだ普及していない時代に、噂だけは知っていた自由の女神像。
人々は歓喜を挙げて喜び涙したに違いない。そして、新たに心に誓ったのだろう、
この国で一旗あげてやろうと。
そんな想いが一杯詰まった女神像は、今も佇んでいる。その有り難味がすっかり薄れてしまった感がある。時代は更に移り変わり、観光の名所となりながらも、世界を自由の光で照らす威厳は替わらない。
TSU_YOSHI
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